Tanpopo5
たんぽぽ5 暴露実験
ExBASを用い、2023年3月頃より約半年間の曝露を予定し、SpaceBD社を介してJAXAへの実験試料の引き渡しを行った。
これまでのたんぽぽ型曝露ユニットの一部を改良した、水溶液試料の宇宙曝露、微生物の窓なし曝露を新たな曝露形式として実施することになった。
生物曝露実験
放射線耐性菌Deinococcus radiodurans曝露実験:
D. radioduransは「たんぽぽ初号機」の3年間曝露後にも生存することが確認された。しかし、窓材を使用しているために、完全な宇宙紫外線環境ではなかった。そこで、窓材なしの宇宙曝露実験を行うことにした。
コケ胞子(Physomirella patens)曝露実験:「たんぽぽ2」で、陸棲ラン藻について波長依存性を調べるための実験を行ったが、ここではコケの胞子について同様の宇宙曝露を行う。有機物曝露実験
ヌクレオチド合成実験:
現在の地上には降り注がない真空紫外線により水溶液中でヌクレオチドの合成を目指し宇宙曝露を行う。本実験は、宇宙環境に水溶液を曝露するというこれまでに例のないものになっている。このため、従来の開放系のたんぽぽ型曝露装置をもとに、閉鎖系に改良した装置を新たに開発したものを用いる。
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